天然コケッコー
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2007/12/21
- メディア: DVD
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原作の漫画が独特の空気感というか、本当に劇的な何かがあるわけでもなく、ある田舎町に住む少年少女たちの日々が淡々と過ぎていくんですが、淡々としながらも、登場人物のちょっとした些細な心の動きだとかが、セリフだけではなく、表情だとか、間合いだとかで繊細に表現されているんですが、それがこの作品の魅力のひとつで、私がこの作品が好きな理由でもあるんですが、映画の方もそういった繊細な描写やゆったりとした独特な空気感が忠実に再現されていて、素敵な作品に仕上がっているなぁと思いました。主役のそよちゃんと大沢くんの恋ごころも、とても微笑ましくてきゅんとしてしまうんですが(そっと手を繋いだり、そよちゃんがコートほしさに交換条件でチューをOKしちゃうとことか、あえて言葉にはしないけど、お互いが大切な存在だという事が伝わってくる感じがとても好き)、村の子供達みんなの関係性なども良いんですよね。配役がまたドンピシャだなぁと。大沢くん演じる岡田くん目当てで借りたDVDだったんですけど、主役のそよちゃん演じる夏帆ちゃんにすっかり惹き付けられてしまってました。いや、この作品の彼女、凄くいいですね。一見どこにでもいそうな、ごくごく普通の女の子って感じなんですけど、天真爛漫で自然体で、全然作られた感じがしないっていうか。本当にあの村にそよちゃんというあの娘が存在してるんじゃないかって錯覚してしまうくらいハマってましたね。
また、音楽がすっごく良いですね。レイカラハミさんが作り出した、ちょっとしたシーンのバックに流れる空気のような音が本当に心地よくって。くるりの主題歌も、この映画が公開された時は耳にしていたんですけど、改めて聴いてみても良いなぁと思いました。